”Lead the self”の始まり

みなさん、こんにちは。

ビジネスコーチのAdachiです。

前回、リーダーシップのスタートは ”Lead the selfから” ということを述べました。

私たちはリーダーシップについて考えるとき、ややもすると "人々への影響、組織・社会への影響" について考えてしまいがちです。しかし、その前に考えるべきものとして、「自分」という一人称の軸が案外、抜け落ちやすいということから、まずは「自分」をリードすることから考えてみましょう、ということを述べました。

では、そのLead the selfってどんな方法があるの?ということを紹介します。


まずは、自ら知ること


私のオススメは ”自らを知る” ことがスタートだと思っております。理由は最後に述べますが、まず ”自らを知る” ことによって様々な気づきがあるはずです。

そして、自らを知る方法は主に2つあります。

①他者からのフィードバック

②内省による気づき


他者からのフィードバック方法も様々


みなさんはこれまでに、One80(ワンエイティ)や360°フィードバックなど様々なフィードバックを受けてこられたかと思いますが、私がオススメするのは ”アシミレーション” です。


アシミレーション??


一言で申し上げると、”部下が上司抜きで上司について語り合う場” です。

アシミレーションは”融和”や”同化”という意味があります。

アシミレーションとは新任マネジャーやリーダーとのチームビルディングを目的とし、上下関係のある人員の相互理解を深めるための方法です。

登場人物として、新任マネジャー(リーダー)とチームメンバー、そして第三者としてファシリテーターを1名置きます。ファシリテーターは通常、人事担当者が担うことが多いですが、やり方さえ分かればどなたでもよいです。むしろ、チームメンバーから選出した方が盛り上がります。

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やり方(アジェンダの例)


まず、チームが発足して1か月~3か月くらいが経った、リーダーの普段の働きぶりや人となりを何となく理解した段階で行うのが効果的です。同じ部屋に全員が集まり、これから”アシミレーション”をするということを伝えます。下記にアジェンダの例を提示します。

1:Agenda review

今日、何をするのか簡単に説明します。「チームビルディングのために、部下が上司抜きで上司について語り合う場です」と伝えてよいかと思います。

2:グランドルール

ファシリテーターは、

 本音が言いやすいように配慮する

 誰が言ったかは伏せておく(安全地帯)

 意見が愚痴や悪口にならないようにする

リーダーは、

 意見に対して詳しくコメントし、否定しない

メンバーは、

 とにかく楽しみ、本音で語る

 忖度は必要ない

 リーダーを賞賛しすぎず、否定もしない

3:Expectation

リーダーからチームの皆さんに、今日は楽しんで頂きたいということや、本音で意見を出し合ってください、ということを述べます。

4:意見出し

”意見出し”のセッションでは、ファシリテーターから、下記について順番にメンバーの皆さんに質問していきます。この時、リーダーは退席しているので、チームメンバーは自由に発言してOKです。ここぞとばかりに愚痴にならないように、しっかりと意見を述べましょう。

・リーダーについて知っていること

・リーダーについて知りたいこと

・始めて/続けてほしいこと

・やめて/変えてほしいこと

・チームについて知ってほしいこと

5:リーダーへのブリーフィング

一通り終えたらチームメンバーは部屋を退席しリーダーが入室します。ファシリテーターからブリーフィングを1対1で受け、その後にチームメンバーと合流して、リーダーからチームメンバーにフィードバックをしていきます。この時、ファシリテーターは誰が言ったかということを告げてはいけません。

6:リーダーからのフィードバック

この時点でリーダーとしては辛辣なコメントをもらい、傷心している状態かもしれませんが、リーダーはコメントの内容を真摯に受け止め、チームの皆様に、感想と共に何を強化し、何を改善していくべきか、どのような行動をするのかなど、しっかりと自分の言葉で説明しましょう。

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私の結果については、次回共有致しますが(笑)、嬉しい言葉を頂く半面、そんな風に思われていたのか!?など、ショックを受けることもあります。しかし、リーダーとして変えるべきポイントもはっきりしてくるのがこのアシミレーションのいいところです。



はい、今回はここがポイントなのです!



リーダーとして”自らを知る”、そして”自ら変わる”


私が思うに、リーダーがリーダーとして認められるには、まずは変えられるところから変えていくという発想を大切にしたいと思っております。

世の中には変えられるものと変えられないものの二つの側面をがあると考えることができますが、まずは変えられるものをポジティブに変えてしまってみてはいかがでしょうか。

例えば、変えられない過去の出来事を変えようとするのは困難ですが、”未来”については自分の手で変えられますよね。これから起こることは自分次第ということです。

私は過去の出来事には拘らず、未来について考えることが多いです。そして、その”未来”については、自分の行動次第なので、コントロール可能なものが多いのではと思っております。

同じように、他人を変えようとするのは時間がかかり、困難なことが多いのですが、自分自身を変えるのは他人を変えることと比べ比較的容易(=コントロール可能)ではないかと思います。

よって、まずはコントロール可能な”自分を変える”=未来が変わる、という事を信じ、自分を変えることで新たな時代を創造してみてはいかがでしょうか?

そして、そのスタートとしては、”変えるべきポイントを自ら知ること” ではないでしょうか。


それでは、次回、私が皆さんからどんなフィードバックを受けてきたのか赤裸々にご紹介します。また、ストレングスファインダーなどの結果と照らし合わせてみることで、面白い考察もできましたので、更に別の機会でシェアさせて頂きます!お楽しみに!


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